2018年7月5日

まるっとくんだよりvol.8 巻頭コラム

 

一週間後に提出の設計と積算、そして会社始まって以来の大仕事に取り組んでいました。私はいつも通りゴミ袋を持って「菅原、掃除に来ました」と言うと武蔵野美術大学出身の女性プランナー藤江和子さんが「菅原さん、工業高校出身でしょ。簡単なところだけでいいから手伝って!」願ってもない声がかかりました。この藤江和子さんは後に独立して㈱藤江アトリエの社長になり博物館の内装をはじめ家具などでは多数のデザイン賞を受賞するほどの一流デザイナーとして活躍する傍ら、東京大学や千葉大学等の講師として活躍しています。彼女は時々私の図面を覗いて「あら、早いわね、それじゃこれもできるかしら?」あれもこれもとどんどん私に挑戦させてくれました。次の日の夜もゴミ袋を片手に行きますと「掃除はあとでいい」と言って私に手伝わせてくれました。私はそれから一週間毎日朝まで設計や積算の作成を手伝わせていただき朝8時前に工場に出勤します。半年前のあの憂うつな自分とは全く打って変わっていました。3年目になろうとする2月、私はいつものように資材をトラックに山積みにして配置表を手に現場に行こうとした時、工場の先輩から「オイ!!菅原!大至急!工場長が呼んでいる!急いで!」と言うので私は工場の事務室に入った。工場長はいつもより厳しい顔つきで私を見る「菅原、お前はあと工場に来るな!!」

つづく

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